+月は青天に在り、水は瓶に在り
月は淀みなき空に在り、水は瓶に在り
ありのままの姿が大切・・・そう言う教えなのです。
月が空にあるように、水は瓶にあるように・・・
人もまたありのままの姿で立つ事が大切。
そうあらねばと思う、今日この頃です。
偽りの姿は、どこかボロが見え隠れ。
張りぼては、裏に回ると分かるのと同じですよね。(笑)
今の自分の姿を、心の鏡でじっくり眺めてみる。
真っ直ぐ前を見つめられるか?
淀みなき眼で見つめられるか?
私ぐらいの年齢に達すると
<死>を考えることがあります。
後ろを振り返った時
良くも悪くも<自分の気持ちに>嘘や偽りがないようにと
思うこともあるわけです。
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今日ね、両槻会のメルマガが発行されました。
その中で、私がどんな話をしているのか・・・
お試し?ではありませんが、ここにコピペさせて頂きます。
難しい話はしていませんよ~難しい話は頭が痛くなるし。(笑)
身近な植物と活用など、私の経験なども交えて書かせて頂いております。
何かのご参考になれば、幸いです。
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<蓮の葉、芋の葉>
お盆休み、みなさんはいかがお過ごしでしたでしょうか?我が家のお盆は
13日のお迎え火から始まり、15日の送り火で終わりました。仏様に短い
この世の時間をゆっくり楽しんで頂くため、期間中お仏壇の前に盆棚を設え、
三度三度炊きたてのご飯と一汁一菜、そして温かいお茶をお供えします。
13日のお迎えには<迎え団子>平べったく作った黄な粉餅をお供えします。
そして、送る時は<送り団子>白いままのお餅と<白蒸し:しらむし>もち
米と黒豆を蒸して、蓮の葉に包んでお土産としてお供えします。実はこの白
蒸しを乗せる蓮の葉は古代からお皿の役割を持っていました。これは日本だ
けではなく、中国にはおこわを蓮の葉で包んで蒸した<荷葉飯:かようはん>
と言う物があります。蓮の葉に包むことにより、蓮の良い香りがおこわに移
り芳しいご飯になります。<荷葉(かよう)とは蓮の葉の意味>
その蓮の葉ですが、いつ頃から使われるようになったのか・・・実は、万
葉集にも何首か掲載されていて、その頃から蓮は良く知られた植物だった事
が伺えます。その中に面白い歌を作ると言うので何度かご登場頂いている長
意吉麻呂さんも、蓮の葉を入れて歌を詠んでおられますのでご紹介したいと
思います。
蓮葉(はちすば)は かくこそあるもの 意吉麻呂(おきまろ)が
家なるものは 芋(うも)の葉にあらし 巻16-3826
万葉時代、宴席で出されるお料理は、蓮の葉に乗せて出すのが高級官僚の
慣わしだったようですが、下級官僚たちには高級すぎて利用出来なかったの
で、よく似た芋の葉を利用したと言う歌です。現代では<芋>と言えばジャ
ガイモやサツマイモを思い浮かばれるでしょうが、ジャガイモもサツマイモ
も1600年頃の伝来で、万葉時代の<芋>とは稲作より早く伝来した宇毛
(ウモ:里芋)か日本の野生種である夜万乃伊毛(やまのいも:山芋)の事
になります。山芋の葉は人差し指ぐらいのハート型をしていますので、とて
もじゃないけれどお料理は乗りません。従って、里芋のことを指します。蓮
の葉はやや円形に近く、里芋はやや細長いハート型をしていますが、とても
良く似た柔らかさを持っています。家芋(イエツイモ)とも呼ばれる里芋は、
結構どこでも良く目についたであろう事から、貴重で高級だった蓮と対照に
どこにでもある里芋の葉を使ったお料理は粋(いき)じゃないと言われたそ
うです。その頃から粋じゃない人を「イモ」と表現していたらしいと、廣野
卓氏は「食の万葉集」の中で書いておられます。
蓮の葉・芋の葉
現在も蓮の葉は高級品で、特にお盆の頃はとてもお高いですが、里芋の葉
を利用することはほとんどなくなりました。しかしながら、里芋は今も昔も
身近な食材であり、茎はズイキとしても利用され(一部利用できない種もあ
る)乾燥させれば長期保存が可能で、カリウム、マンガン、カルシウムが豊
富に含まれています。また、干すことによりそれらを凝縮させる事が出来る
とされています。戻して煮た物はお乳の出や子宮の戻りも良くすると言われ、
産後すぐから良く食べさせられました。(笑)高血圧の改善、筋肉機能や心
臓機能を調節する役目も担っていますので、季節が夏から秋に気温の変化が
ある今の時期にはどんどん取り入れたいものですね。
━━━◇『A misty rose』
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by fu-souka | 2008-08-22 21:08 | *キラリと雑学♪